戦略的IRと戦略的HRは企業経営の要

企業経営にとってヒト・モノ・カネは経営推進のための要です。特に資本(Share Capital)と人材(Human Capital)というふたつのCapitalは企業経営を始める上で原資ともなり得る重要な要素です。
この経営の二大要素とも言えるCapitalの提供者であるステークホルダー、即ち投資家・株主、そして社員・従業員との関係作りは企業にとって今まで以上に重要になりつつあります。
情報化・通信化が益々進展する中で、情報量の遣り取りは増大していますが、本来の対話を通した関係作りが希薄になっているのも事実です。ヒトとヒトによる重層的対話と、それによる信頼関係の構築により真の意味での人間関係を築くことが、企業とステークホルダーとのこれからの関係作りに不可分と考えています。当社は資本市場においては投資家・株主との戦略的IR(Investor Relations)コンサルティングを、また人材市場においてはプロフェッショナル人材の戦略的HR(Human Resources)ヘッドハンティング活動のご提供を通して、ステークホルダーとの信頼関係作りのお手伝いをしています。 今後もIR活動とHR活動を通して企業経営と資本・人材市場の発展に寄与できれば幸いと考えています。

代表 北川 康夫

戦略的アプローチ

資本政策の要であるIR活動も、人事政策の中心となるHR活動も共に企業経営の柱とも言える重要な経営政策です。
どちらの活動も大きな方針と目標の基に実行運営されるべきですが、
その実行過程で当初の方針・目標と実際の行動に微妙なズレが生じてきます。
そのズレは認識されない間に大きなギャップとなり、ある時もはや修復不可能な状況に陥る事態となります。
企業経営が上手く行かない多くの事例が、こうした当初の方針・目標と現実の乖離に気づかないままに
遂行されることに起因しているとも言えます。
そこで求められるのが目標と現実にフィードバック回路を繋ぐ戦略的アプローチです。

サイバネティックスとフィールドワーク

当社の戦略的アプローチの根幹はサイバネティックス理論と徹底したフィールドワーク実践で構成されています。
ノーバート・ウィーナー教授によって提唱されたサイバネティックス理論は広くコンピュータ理論に応用された
自動制御の考え方ですが、企業経営においても応用可能の考え方です。
結果(output)を原因(input)に戻す(feedback)ことで自動制御機能を十分に発揮させ、常に正常な経営判断が可能となります。
一方、実施された結果を逐次正確に評価することは極めて困難なことでもあります。
当社は現場においての徹底したフィールドワーク(現地調査)をベースとして、
現在現場で何が起こっているのか、表面には表れない構造上の変化は何なのか、という視点で詳細なデータを
分析していきます。
こうして得られた調査内容と分析結果を経営サイドにフィードバック回路することに因って
経営の健全性に寄与するというものです。

戦略的アプローチの図形

サイバネティックス理論とは

ノーバート・ウィーナーによって提唱された自動制御機能の考え方。
原因(Input)と結果(Output)が連関することによって機能や組織が破綻せずに制御維持が可能と考えた。
彼は毎年飛んでくる渡り鳥がルートを外れず確実に目的地に飛んで来られるのは、飛行ルートを暗記しているのではなく、飛行中に何度も試行錯誤のような自動制御装置を働かせているからと考えた。 こうしたフィードバック機能を重視するサイバネティックス理論はコンピータ工学や人工知能だけではなく経営学を始めとした社会学での応用がなされている。

ノーバート・ウィーナーの写真

ノーバート・ウィーナー

フィールドワーク実践とは

クロード・レヴィ=ストロースや多くの文化人類学者によって現地に立脚して調査を重ねるフィールドワークの重要性が説かれた。
レヴィ=ストロースはアマゾン奥地でのフィールドワーク実践を通じて、現象面では捉えられない内部の構造を明らかにして構造人類学を確立した。
特に対象者(インフォーマント)との対話は資料やデータでは得られない生きた情報を得る貴重な情報源と見なし、対話からの調査を重要視した。

クロード・レヴィ=ストロースの写真

クロード・レヴィ=ストロース

株式会社ストラテジック・アイアール
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